第1話:看護師として働きながら、自分の人生にフタをしていた私
- Kaori Kobayashi
- 8月7日
- 読了時間: 2分
私は、ずっと看護師として働いていました。
それが当たり前で、生活の中心で、社会とつながる唯一の手段だと思っていました。
だけど、子育てや家事に追われながら、仕事もしている毎日は本当にしんどかった。
朝はバタバタと子どもを送り出し、時間に追われて職場に向かい、帰宅後はクタクタの体で夕飯づくり、洗濯、片付け…。
夜やっと一息ついたと思ったら、もう明日の準備。
そんな毎日を繰り返しているうちに、気がつけば心も体もどんどんすり減っていって、いつからか、自分の気持ちにフタをするようになっていました。
そんな忙しさの中で、「自分で稼ぐ」とか「独立する」なんて完全に別世界の話でした。
自由に働いている人をSNSで見かけても、「この人は特別だからできたんだろうな」って思っていたし、子どももいて家事もある私には、到底無理な話だと信じ込んでいました。
私の逃げ場は、お酒だった

当時の私は、毎日の疲れやストレスから逃げるようにお酒を飲んでいました。
「今日は頑張ったから」
「これがないとやってられない」
って理由をつけて、晩酌が日課になっていきました。
だんだん飲む量も増えて、気づけば半分二日酔いのまま仕事に行く日もあったほど。
仕事の疲れ、子育てのイライラ、人間関係のストレス…。
すべてをリセットするようにお酒を流し込む毎日でした。
今振り返ると本当に怖い。
あのままの生活を続けていたら、心だけじゃなく体も壊していたかもしれない。
笑い話にしてるけど、あの頃の私は、余裕も、自信も、希望も持てていなかったんです。
「このままでいいのかな…」という小さな違和感
そんな日々の中で、ふと頭に浮かんだのが、
「このままで一生を終えるのかな?」
という言葉。
何かを変えたい、でも変えるのが怖い。
このままでいた方がラクなはずなのに、心のどこかで、何かが違うと感じていた。
でもそのときはまだ、自分の気持ちに気づかないフリをしていました。
家庭があって、子どもがいて、守るものがある中で、“私の人生を見直す”なんて、大それたことだと思っていたから。
続きは第2話へ…
だけど、そんな私がどうやって「自分の時間」「自分の働き方」「自分の人生」を取り戻せたのか。
次回は、そんな変化のきっかけや、今の暮らしについてお話しします。




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